お知らせたちと『ビニールの城』。
今週も色んなお知らせが!
まずは岡田くん。
映画『関ヶ原』に石田三成役で主演決定!!
(http://sekigahara-movie.com/)
おぉ…岡田くんが!司馬遼太郎作品を!!
勝手に『風神の門』で岡田くんが忍者役…とかも夢見ていますが、
なにはともあれ楽しみ〜!
2017年初秋公開ってことで、これは先に原作を読んでおこう…フフフ。
そして森田さん。
映画『ヒメアノ〜ル』Blu-ray&DVDが11月2日(水)に発売決定!!
(http://www.himeanole-movie.com/dvd/)
待ってましたーーー!!
豪華版は、特典ディスクやらブックレットやらスペシャルペーパーやら盛りだくさんで!
ありがとうございます!!
メイキングも舞台挨拶集もビジュアルコメンタリーも楽しみですよ…
もちろん自宅で本編映像を思う存分見られるのも楽しみですよ…
買わせていただきます!
こんばんは。
さて。
舞台『ビニールの城』が開幕しまして…
『ビニールの城』で頭と気持ちがいっぱいいっぱいです。
と て も 楽 し い 。
あぁ舞台って、こんなにも楽しいんだー!そうだったー!
という感覚にドップリ浸かって、とても嬉しいし幸せです。
立ち見でも何でも見られるだけ見たい…!という欲望に駆られつつも、
もちろんそんなことができる絶対的な力だかなんだかを持ってるわけもないので。
(さっそく立ち見では見ましたがー)
自分が行くことができる公演を大切に大切にして、
その時間・空間を反芻しつつ暮らしていきたいと思いますー。
そんなわけで。
舞台『ビニールの城』を見て、今の時点で感じてることを以下に。
ストーリーとか舞台セットについて詳しく書いてはいないつもりですけど、
それなりには(曖昧表現)書いてしまっているので。
これから見ます!という方はお気をつけて。
今回の『ビニールの城』の、初対面の印象を物凄くざっくり言うと…
おや。意外に打ち解けられる。
…って感じでした。私の場合。
唐十郎戯曲!アングラ!
という触れ込みにちょっとドギマギして、
戯曲本を読んで「わわわ分からん…」と戸惑ってたせいもあるかもしれないけど。
実際に舞台を目にしてみたら、予想外に馴染みやすい世界でした〜。
この触感は、『血は立ったまま眠っている』『金閣寺』を
見た時のものに近いような…。
理解できた!ってわけではないんだけど、
自分なりに受け止められるとこがある…ような。
戯曲本で文字だけを追ってる時は、
閉塞感溢れる世界観なのかな〜と想像してたんですが。
ビビットで、刺激的で、笑ってしまうような瞬間もたくさんある中で、
不意に切なく寂しく幻想的な空気が漂う…という空間でした。
どういう意味が込められているんだろう…とか
それぞれが心に抱えているものは…とか
なぜにこんな手段しか取れなかったのか…とか
深々と考えることもできそうだし、
目の前で繰り広げられることをただひたすら楽しむ!
っていう味わい方もできる舞台だな〜と思いました。
自分が好きなように見ていい(受け止め方という意味で)
…って言ってくれてるような、自由さみたいなのも感じましたー。
てか、公演ごとにきっと差はあるんだろうけど
あんなにも笑い声が聞こえてくる舞台だとは思ってませんでした…。
フフッとなる瞬間がある、っていうだけで親しみやすく感じるのかもしれない。
朝顔さんは想像してたよりもちょこまかしてるし、
モモちゃんは想像してたよりもキュートだし、
夕一さんは想像してたよりも切ないし、
引田と河合は想像してたよりも騒々しいし、
バーテンさんは想像してたよりも人が良いし、
リカちゃんは想像してたよりも気持ちが良い人だし、
丸3人組は想像してたよりも振り回され&ツッコミ役だし。
そして、想像してたよりも見ていて楽しい。
なんだろうな〜…「笑える!」っていう意味での楽しさじゃなくて、
あの舞台上で次々と起こることを見ているのが、ただただ楽しい。
『金閣寺』を初めて見た時とまた違った感じで、
舞台って凄いな…楽しいな楽しいな…と思ってます。
あとは…なんといっても…
音楽が。
歌が。
すっごく、響くし、残る。
時間的にはそんなに多くを占める存在ではないんだけど、
あの歌声から滲み出るモノは、中毒性がありますよ…
キケン…本当にキケン…気を付けて…。(遺言)
で。
森田さん演じる腹話術師の朝顔さん。
↑で言ったように、思ってたよりもちょこまかした感じが可愛らしくて…
なのに、頻繁に見せる切なげな表情にドキリとさせられたり…
おずおずと声をかけたくせに気がつけば周囲を振り回してて、
独自の価値観の元に突き進むのが危なっかしくて放っておけない。
…っていう、素敵に迷惑な人。
褒めてます…いや、役の上では素敵なんだけど
実際にそばにいたら困るかもしれない…。
悩める人物はこれまでにも森田さんは色々と演じてきたけど、
それを吐き出しつつその気もなく周りを巻き込むっていう
いっそ清々しいほどに困った人、というのは…こんな人はなかなかいない…。
「関わるなキケン」感満々な持論を語り倒す姿から、
放っておけない感まで違和感なく醸し出す森田さんが凄い。
そんな朝顔さんに負けず劣らずむしろ勝つ勢いで迷惑なのが、
宮沢りえさん演じるモモちゃん。
そんなアプローチあるかーい!と普通に突っ込みたくなる
独特すぎる求愛に邁進するモモちゃんだけど、
その怖いほどの必死さが愛らしく悲しく見えてしまう宮沢りえさんが凄い。
にしても、朝顔さんとモモちゃんが2人で
迷惑の相乗効果を生み出してるような…混ぜるな危険…。
でもって。
そんな2人の「被害者の会」代表みたいな荒川良々さん演じる夕一さん。
人物紹介文だけ見ると最も「!?」ってなるような人なのに、
それをヤバイ人というよりも
悲しい正気の人だと思わせてしまうような荒川良々さんが凄い。
個人的にはとても接しやすい舞台だと感じていて、
それは今回の演出・出演者のなせる技だったりするのかな〜とも思います。
「アングラ」なるものがどういった性格のものか分かってないけど、
もっと寄せ付けない雰囲気の『ビニールの城』にもできたのでは…と想像してみたり。
夢か現か幻か分からない世界で交錯する
一途で、歪で、はたから見ると滑稽にも見える3人それぞれの想い。
見せ方にも受け取り方にも正解なんてないんでしょうけど(ないと思いたい)、
今回の『ビニールの城』、私は大好きです!
もう何度でも見たい!あの世界にもっと浸りたいー!
これまでの森田さんのシアターコクーン舞台は映像に残らなかったけど…
今回のは残してくれないかな…
残 し て …!!
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