isono55’s diary

大好きな森田さんとV6のこと。日常のアレコレ。

モヤっと天気。と、時忠さん小説。


今日の東京タワー



短 い 。



森ビルも、ずいぶんとモヤっと。



一日中ドンヨリしたお天気でしたな〜。



こんばんは。



坂本くんが!
5/21(月)放送の鍵のかかった部屋』第6話にゲスト出演!


わー!坂本くんがドラマ!坂本くんがドラマ!!
公式HPによると「脚本家兼役者の鬼塚(坂本昌行)」だそうで。
脚本家兼役者…!
「役者」に関してはともかく(通常装備だし)、「脚本家」な坂本くん…
想像しただけで ト キ メ ク 。
楽しみだー!!



坂本くんが連ドラにゲスト出演っていうと…
弁護士のくずを思い出すなぁ…。


最終回ゲスト!
そしてカレー屋!!


…だったような覚えが。
弁護士のくず』、続編があるものかと期待してたんだけどー。




話変わって。
時忠さんが主人公の小説ですよー、と教えていただいた本。
荒井通子さん『時省記 平時忠卿検非違帖』
を読みましたー。


てなわけで、その本について。以下に。
なんやかやと書いてるので、これから読むかもって方はお気を付けてー。


















この小説の主役は、時忠さん
出雲国へ3年ほど島流しされた後の、時忠さん
39歳の、時忠さん
検非違使(都の治安維持係)の最高責任者をしてる、時忠さん
「皮肉屋で辛辣」な、時忠さん


…というわけで、そんな時忠さんが
舞い込んでくるアレコレの事件を解決していくお話。



いやぁ…

楽 し か っ た 。



まぁ「時忠さん時忠さん!」と、脳裏に森田さんを全力でチラつかせながら読んでるので、
この小説が小説として面白いかどうかとかは…私には良く分からないですけど。
とにかく私はとっても楽しく読んだ!
読んでてとっても楽しかったー!


でも最初馴染むまでは、ちょっと読むのが大変だった…。
時忠さんのことを示すのに、
「時忠」「別当」「検非違使別当」「右衛門督」「大理卿」
…っていう数々の言葉が現れるので。
読んでて「…あぁ?誰?」ってなることが多々…。
しかもそれが登場人物それぞれに対しても発生したりするから、
もう素晴らしく混乱した!
短篇集っぽい様相だから、登場人物多いし!


いやぁ…歴史小説って、読むの大変なのね…。



時忠さんの元に持ち込まれる事件(大きく5つ)も、
この時代ならではだったり、主役が時忠さんならではだったりに思えて面白かったんだけど。
時忠さん周辺の人間模様が、非常に楽しかった!



アチコチ身軽にうろうろ動きまわっては、
爺やや部下をハラハラさせたり困らせたりな時忠さんとか。


「この人ほど、自分の身を守ることに無関心な方はおるまい」
と、部下にほとほと呆れられる時忠さんとか。


殿(時忠さん)の身に何かあったら、我が家の一同こぞってお恨み申す!
…だから身を挺して殿を守れー!と、
時忠さんの部下に初対面で言ってのける爺やとか。


「自らの非常識は完全に棚に上げて」な、時忠さんとか。


「生来詐称の才があるに違いない」と、部下に呆れ果てられる時忠さんとか。


そなたのような好人物を馬鹿と申すのであろうな
と、普通にヒドイことを部下にさらりと言ってのける時忠さんとか。
(電車内で読んでて吹き出しそうになった…)


時子さんと遭遇して、恐怖&脂汗を流す時忠さんとか。(どんだけ恐れてるんだ…!)
そんな時忠さんを見て、
「窮地に陥った時忠さまを助けねばー!」と使命感を燃やす部下とか。


「昔から捜し物上手!」ってことで、
時忠さんに頼みごとを持ち込む清盛義兄上とか。


時子さんと何十年も一緒に暮らしてるから、という理由で
清盛を尊敬してる時忠さんとか。


やっぱり「身も蓋もない言い方」をしてる時忠さんとか。


時忠さんに食べてもらおうと、立派な山鳥を4羽も用意した爺やとか。
そしてその思いがいまいち報われない爺やとか…!(切ない…!)


車も用いずに深夜右京をうろつくなど、もってのほかな愚か者じゃな
…と、うんざり言った時忠さんに対して。
「 ア ン タ も だ よ ! 」
…と、ツッコミかけて思いとどまった賢明な部下とか。



あ あ 楽 し い 。
(上↑に書いてあるのは、一部意訳です)


時忠さんの…物凄くやり手なのに、放っておくと物凄く危なっかしい具合が。素敵。
そして姉上を恐れすぎな時忠さんに笑った。
でもって強すぎな姉上にも笑った。
会っていきなり昔話を交えつつのお説教とか…恐ろしい…!



で。この小説。
時忠さんが言ったという、あの有名な言葉
この一門にあらざらむ人は、みな人非人なるべし」が作品中に出てくるんですけど。
(本の帯にもドーンと予告されてた)


この小説の「皮肉屋で辛辣」な時忠さんだったら、
なんとなく言うの想像できるな〜なんて思いながら読んでたんですが…。
いざ、そのセリフに遭遇してみたら。
なんて言うか、想像してたより…重かった…。
そして悲しいような、息苦しいような気持ちになった…。


長く権勢の座にあると血が濁るものらしい
権謀にあたる部分は自分がやるほかない
…という(この小説の)時忠さんの考えや思いを反映させると、
これまで私が感じてたのと全然違った言葉に見えてきましたー。


この小説の時忠さんは、大河ドラマの時忠さんとはまた別物だけど。
この小説の時忠さんも、私は好きだなー。
読んで良かった!!



大河ドラマの時忠さんが、もしこの有名な言葉を口にするとしたら、
それはどんな言葉に感じられるんだろう。
これからの時忠さんごと、マルッと楽しみだなー!!